清酒の表示について

☆特定名称酒
平成四年四月から日本酒の級別制度(特級とか一級など)の
廃止にともない
その代替として消費者の清酒選択の目安のために
「清酒の製法品質基準」によって
製造方法・原材料別に分類された清酒のことです。


名称 原材料 精米歩合 香味などの要件
純米大吟醸酒 米 米麹 50%以下 吟醸造り 固有の香味
色沢が良好
大吟醸酒 米 米麹
醸造アルコール
50%以下 吟醸造り 固有の香味
色沢が良好
純米吟醸酒 米 米麹 60%以下 吟醸造り 固有の香味
色沢が良好
吟醸酒 米 米麹
醸造アルコール
60%以下 吟醸造り 固有の香味
色沢が良好
特別純米酒 米 米麹 60%以下
又は特別な製造方法
香味・色沢が特に良好
純米酒 米 米麹 - 香味・色沢が良好
特別本醸造酒 米 米麹
醸造アルコール
60%以下
又は特別な製造方法
香味・色沢が良好
本醸造酒 米 米麹
醸造アルコール
70%以下
香味・色沢が良好

☆また、製造上の特徴から以下のような名称もあります。


生酒 製造後、一切火入れ(殺菌のための加熱処理)をしていない清酒
生貯蔵酒 製造後の火入れをせずに貯蔵し、出荷前に一度だけ火入れをした清酒
生一本
(きいっぽん)
単一の蔵で米・米麹だけを原料として醸造された純米酒
樽酒 木製の樽で貯蔵し、木香のついた清酒
原酒 製造後に水を加えてアルコール分などの調整をしていない清酒
(ただし、仕込みごとに異なるアルコール分を調整するための1%未満の加水調整は差し支えないことになっている。)